JICA「タイ国理科教育推進協力事業」体験談 

JICA「タイ国理科教育推進協力事業」体験談  私は,ユネスコのコロンボ・プラン(戦後補償)である理科教育改善活動のためのJICA(国際協力事業団)の派遣専門家として,1981(S56)年11月3日~1982(S57)年11月2日迄の1年間,文部省から推薦を受けタイ国に派遣された。はじめ,赴任期間は半年でよいとのことであったが,赴任がきまったら1年に延ばされた。物理学教室の了解も取れたので,問題もなく赴任した。私は博士号(論文博士)を取得して講師に昇格して頂いて1年後くらいの時期の赴任であったと思う。タイ国の業務の様子は,学大の物理学教室から私の赴任前にタイに行かれた鳥塚先生や佐藤先生から多少入っていた。 当時,私の家族は,妻と1歳と3歳の娘が2人いた。いろいろな事情で妻も一緒にゆくことになった。また,子供の面倒をみてもらえ...
2020-03-29Shimojo Takashi

ユネスコ-APEID「パキスタン理科教育巡回講師団」に参加して

ユネスコ-APEID「パキスタン理科教育巡回講師団」に参加して 1985年3/31から5/2まで,文部省の依頼でユネスコの仕事である「パキスタン理科教育巡回講師団顧問」(Adviser for Mobile Team in Science Education-Pakistan)として,パキスタンに赴任した。私にとってイスラム国を訪問するのは初めての経験であり,イスラム国とはいかなるものであるかを体験した。私は,オーストラリアのVictria 州教育省のDale博士と一緒だった。発展途上国を巡回して、理科教育を推進するためのアドバイスをすることが目的であった。 このプログラムは,アジア地域教育開発計画(APEID:Asian Programme of Educational Innovation for Development...
2020-03-29Shimojo Takashi

ケニア訪問記 (2006)

竹中生徒会誌「潮」2006 ケニア訪問記 校長  下條隆嗣 仕事でこれまで北米,ヨーロッパ,アジアのいろいろな国を訪問したが,昨年(平成17年)12月12日~18日まで,初めてアフリカのケニアを広島大学教育開発国際協力研究センターの教授二人と共に訪問した。この時の体験談は,全校集会で「土産話」として披露したが,多少追記してここに記させて頂く。 今回の出張の仕事は,広島大学とケニアのケニヤッタ大学が合同で開催する小さな会議(ワークショップ)への参加であった。これは,日本の国際協力機構が実施している発展途上国の理数科教育の改善事業について,教室レベルの効果をはかる評価法を検討するもので,日本,ケニア,ガーナ,南アフリカ,フィリッピン,インドネシアから関係者が集まって催された。私は,インドネシアに長年関わってきた関係で,インドネシ...
2020-02-19Shimojo Takashi