慢性腎臓病闘病記【10】-最近の変化<便秘薬,通信環境改善>

慢性腎臓病闘病記【10】-最近の変化<便秘薬,通信環境改善>  (2023.12.04記) 10-1 便秘薬の変更  10-2 我が家の通信環境の改善 10-1 便秘薬の変更 カリウムの摂取量を抑制するためにカリウムの吸着剤「ケーキサレート」を服用すると,かなりきつい便秘が伴うので,それを避けるためにケーキサレートと共に「食物繊維」(主成分はデキストリン)を服用することを,「本闘病記【2】-人工透析生活の実際」の「2-6. 食事・飲水の管理-塩分・カリウム・リンの摂取」のなかで少し,および「本闘病記【8】-外出先で倒れて実感したカリウム・コントロールの大切さ」の「8-1. 食事・飲水の管理-塩分・カリウム・リンの管理」のなかで詳しく述べた。 こうした工夫をしていても,その後,しばしば強烈な便秘を体験した。ケーキサレートと共に...

慢性腎臓病闘病記【5】ー排塩サプリの貧血への影響 <2021.04.21記>

慢性腎臓病闘病記【5】-排塩サプリの貧血への影響 <2021.04.21記> 5-1. 排塩サプリの貧血への影響, 5-2.  CKDと牛乳-牛乳が飲みたくて困るのはなぜだろう?  5-3. 透析後の疲労軽減の豆工夫 5-1. 排塩サプリの貧血への影響 先に書いたように,私は排塩サプリ「Del Salt」を2020年11/17から服用し始めたが,その効果については,「慢性腎臓病闘病記【4】の4-4 排塩サプリの効果」の中で,平均1日3錠の服用でも,飲水量の減少や血圧の安定など良い効果が得られたことを述べた。しかし,排塩サプリの主成分であるアルギン酸が鉄分と結びつく傾向があるために,貧血を進める心配もあった。そこで,今回のブログでは,同サプリ服用の前後の貧血状況についてのデータから,排塩サプリの貧血への影響についてみてゆきたい...

慢性腎臓病闘病記【4】-排塩サプリの活用,コロナ対策 <2021.01.17記> 

慢性腎臓病闘病記【4】-排塩サプリの活用,コロナ対策  <2021.01.17記> 4-1. 第3回目の血管拡張手術, 4-2. 令和3年新年を迎えて, 4-3. 体重増加制限1日空け3%以下への挑戦-排塩サプリとの出会い, 4-4. 排塩サプリの効果, 4-5. 食品重量の計量-栄養表に食品重量欄を追加, 4-6. 新型コロナ第3波を受けてのクリニックの予防策 4-1. 第3回目の血管拡張手術2020年9月中旬より,透析の穿刺が1回目でうまくゆかなくなることが続いた。当時,穿刺は左腕の手首近くのシャントの少し上と,肘より上の腕の2ヶ所になされていた。クリニックの超音波検査で,シャントの上方の腕と肘より下の部分の静脈が10cmから15cmにわたって細くなっていて,シャントへの血流が悪くなっているようであった。2020年10月...

慢性腎臓病闘病記【7】-排塩サプリの長期服用(11ヶ月間)から見えてきた適正服用量と効果 <2021.11.07, 2022.06.1, 2022.6.17記>

慢性腎臓病闘病記【7】-排塩サプリの長期服用(11ヶ月間)から見えてきた適正服用量と効果 <2021.11.07, 2022.06.1, 2022.6.17記> 7-1. 排塩サプリ服用11ヶ月間の摂取塩分量・飲水量の変化,    7-2. 服用後の血圧低下,  7-3. 摂取塩分量と飲水量の相間-塩分敏感性の向上,    7-4. 排塩サプリ長期服用の効果-まとめ 7-1.  排塩サプリ服用11ヶ月間の摂取塩分量・飲水量の変化 私は2020年11/17 から排塩サプリ(デルソル)の服用を開始して,本年(2021年)10月末まで約11ヶ月半経過した。排塩サプリは,今ではすっかり私の食生活に定着している。排塩サプリ服用のおかげで,塩分を気にせずに普通の食事,特に外食を愉しめている。本年7月頃からは,購入先のデルソルに定期コース...

慢性腎臓病闘病記【6】-新型コロナワクチンの接種と副反応 <2021.06.13,2022.02.07記>

慢性腎臓病闘病記【6】-新型コロナワクチンの接種と副反応 <2021.06.13, 2022.02.07記> 6-1. やっと来た新型コロナワクチンの接種, 6-2. 新型コロナワクチンの副反応 6-1. やっと来た新型コロナワクチンの接種 「ワクチンの接種が遅いなあ」「日本はどうなってしまったのだろう」と思いつつ,日本の医療体制のおかしさについてのマスコミの記事にうなずきながら,じっと我慢の毎日を過ごしていた。 慢性腎臓病は難病に指定されていて,市役所に身体障碍者一級として登録しているので,市役所は患者を把握しているはずである。高齢で慢性腎臓病という基礎疾患を持つ患者は,新型コロナにかかると重篤化し,死亡率も高いとされているので,ワクチン接種をどうして優先してくれないのか,不満と疑問を感じつつ,ワクチン接種を待ち続けていた...

慢性腎臓病闘病記【3】-回復へのかすかな期待 <2020/09.21記>

慢性腎臓病闘病記【3】-回復へのかすかな期待 <2020/09.21記> 3-1. 新型コロナ蔓延下の透析生活,  3-2.  回復へのかすかな希望-クレアチニン値と尿素窒素値の改善,   3-3. 新しい治療研究の動き-2つのニュース,  3-4.  血液検査結果(Cr, BUN, 赤血球)の変遷-データの追加,   3-1. 新型コロナ蔓延下の透析生活  2020年4月以降,日本でも新型コロナが蔓延している。これに対応して2020年4月以降,筆者が通っている透析病院でも,いくつかの対応がなされた。 まず,患者サイドとしては,透析室に入る前に「入念な手洗い」を実行すること,待合室では会話を控えること,また,透析室内ではマスクを着用することになった。スタッフは以前よりマスクを着用しているが,患者もマスクを着用することになった...

私の好きな庭園-三島溶岩流の末端に造られた楽寿園

私の好きな庭園-三島溶岩流の末端に造られた楽寿園 西伊豆の入口とも言える東海道本線の三島駅の南口から徒歩ですぐのところに,「楽寿園(らくじゅえん)」と呼ばれる庭園がある。ここは,三島市の市立公園である。 【写真】楽寿園入り口 最近はあまりゆかなくなったが,以前は,ここの庭園が好きで,こちらに来る際には必ず立ち寄った。 昔,1万年前の富士山の噴火で流れてきた溶岩が三島で止まった。すなわち,三島は流れてきた溶岩の末端にある街だ。富士山の南側には標高1504mの愛鷹山(あしたかやま)があるので,溶岩はその東側を迂回して流れ,三島まできて止まった。三嶋大社の入口の掲示板にその絵と説明があった(写真)。街は傾斜地が多い。三島駅の南側からは緩い傾斜地が続く。楽寿園は,流れてきた溶岩の丁度末端部にある。     【写真...

静岡の一宮小國神社-大国様をお祭りする神社

静岡の一宮小國神社-大国様をお祭りする神社 静岡県西部の徐々に高くなって南アルプスへと続く丘陵地帯の美しい山麓の森の中に,「遠江國(とうとうみのくに)一宮小國神社(おくにじんじゃ)」はある。 この神社の御祭神は「大己貴命(おおなむちのみこと)」,別名「大國主命(おおくにぬしのみこと)」である。この神様は神話「因幡の白うさぎ」で,皮をはがされた兎をお助けになった神様だ。悪神を追放して平和な国を治めた神でもある。 私が初めて訪れたのは,2015年の年末のことであった。かなりな数の参拝客がいた。私はこの神社のことは何も知らず,バス旅行で連れてこられたのだった。当時の私は大國主命をお祭りしているのは出雲大社だけと勝手に思い込んでいたので,静岡のこの神社も大國主命をお祭りしていることを知って大変驚いた。後に,大國主命をお祭りしている神...

IMSTEP 補遺Ⅰ-国際セミナーの開催(1955)  

IMSTEP 補遺-理数教育国際セミナーの開催(1995) 1.理数教育国際セミナーの開催 ブログ「IMSTEP I.概要・始まり」に書いた通り,国立大学へ,イ国の理数科教育拡充についてのJICAのプロジェクト方式技術協力要請案件検討依頼が来たのが1994年11月であるが,この動きは突然出てきたものではないであろう。その準備段階があったはずである。 そう思っていたところ,自宅で参考文献にあげた国際セミナーのproceedingsがでてきた。 1995年7/3~7/7にかけて,「理数教育に関する国際セミナー(インドネシアと日本の比較研究)」が,インドネシアのジャカルタとバンドンにおいて開催されたが,そのproceedingsである(写真)。この資料は,確か,筆者がIMSTEP開始前の各種調査に参加し始めたころ,下沢隆先生から頂...

回教国家パキスタン

回教国家パキスタン ユネスコの自然科学教育関係の仕事で,4月の1ヶ月間,パキスタンに滞在する機会を得た。カラチ経由で,まだ新緑の美しいパキスタンの首都イスラマバードへ直行した。イスラマバードは,森の中に新たに建設された都市で,近くの旧都市ラワルピンディと全く趣を異にする。4月は春から夏への変わり目の時節で,初旬には朝夕涼しい位であったが,じきに暑くなり始め,下旬には38度を超える日々が続いた。 街には日本車が多く走っている。日本人が世話をしているという庭園もあり,仕事の合間の遠足で訪問したインダス河上流のダムでは日本製の発電機が稼働中であるなど,日本との関係も少なからずある。 「アッサラーム・オ・アレコム(あなたに平和あれ)」,これが挨拶の言葉である。重々しいが,何と格調が高い言葉であろうか。街中には大小のモスクがいたる所に...