パソコンによる断熱不変量のシミュレーション:単振子の引き上げ」における糸の長さの関数形
パソコンによる断熱不変量のシミュレーション:単振子の引き上げ」における糸の長さの関数形 単振子をはじめゆっくり,次第に早く,最後はまたゆっくりと引き上げると,近似的に保存される量「断熱不変量」がある。これをシミュレーションするプログラムを昔,開発した。断熱不変量はカオス力学を学ぶ上で重要な概念の一つであるが,その意義やこのプログラムについては,拙著(下記文献1))や筆者らの論文(下記文献2))を参照されたい。 このプログラムについては,私の著書「カオス力学入門」にも紹介してある。この本はまだ販売されているようであるし,また,元の論文(下記文献1)もネットで公開されているようだ。今でもこれらの文献を見て下さる方がおられるようなので,振り子の糸の長さの時間変化を与える関数形などについて,一言書いておきたい。 それは,筆者が若いこ...