これからの時代に生きる力 (2005)
〔竹早中学校広報委員会報「潮51」2005〕 これからの時代に生きる力 学校長 下條 隆嗣 二十一世紀に入って,早や五年が過ぎた。新しい世紀に入った頃は,二十一世紀の世界はどうなるか,どうすればよいかなど,ジャーナリズムでも取り上げられたり,いろいろな学会などでもよく議論されたと思う。しかしこの頃はあまり,そうした動きを聞かない。熱し易くさめやすい国民性のゆえかもしれない。しかし,これは重要な課題で,じっくりと追求すべきであると思う。 明治以降,日本は工業化社会に向けて走ってきた。しかし今は脱工業化社会あるいは情報化社会となり,これからは知識社会がくると言われている。一方,石油資源の枯渇,水不足,大気汚染など,現代人の生活の負の遺産が地球規模で現れている。地球環境を保全しつつ経済発展を実現するという「持続可能性」という...