慢性腎臓病闘病記【12】-食中・食後の大幅な血圧低下,レストランで意識を失う

慢性腎臓病闘病記【12】-食中・食後の大幅な血圧低下,レストランで意識を失う 12-1 非透析日の昼食後の大幅な血圧低下 6年前に人工透析を始めた頃は,そのようなことは無かったが,最近では,昼食後に血圧がかなり下がる傾向が顕著になってきたように思う。また,夕食中に急激な血圧低下が起こったらしくて,救急搬送されたこともある。 私は若年時から高血圧症で,それが原因で慢性腎臓病になってしまった。降圧剤は今も服用している。図12-1の上段のグラフは,6月11日(透析日)の血圧変化を示しているが,血圧は,朝1番の測定時の値175から昼過ぎの値125まで50mmHG下がっている。私の透析日における収縮時の血圧は,通常,朝が160~170mmHG,透析中に120mmHG程度に下がってくるので,血圧上昇剤アメジニウムメチル硫酸塩錠10mg(...
2024-06-17下條 隆嗣

慢性腎臓病闘病記【11】-人工透析治療6年が経過して:治療生活のまとめ

慢性腎臓病闘病記【11】-人工透析治療6年が経過して:治療生活のまとめ                              (2024.03.29記) 2024年3月,人工透析生活も7年目に入った。ここらへんで一度,これまでの透析生活をまとめておきたい。 透析クリニックで定期的に受ける血液検査と自分流に記録してきた食事や飲水量・血圧・体重などのデータをもとに,透析開始頃の2018年3月中旬から2024年3月中旬までのほぼ6年間における体調の変遷などをおおまかに見たい。   11-1 クレアチニンと尿素窒素                                                                                              図11-1 クレアチニンおよび...
2024-03-29下條 隆嗣

慢性腎臓病闘病記【10】-最近の変化<便秘薬,通信環境改善>

慢性腎臓病闘病記【10】-最近の変化<便秘薬,通信環境改善>  (2023.12.04記) 10-1 便秘薬の変更  10-2 我が家の通信環境の改善 10-1 便秘薬の変更 カリウムの摂取量を抑制するためにカリウムの吸着剤「ケーキサレート」を服用すると,かなりきつい便秘が伴うので,それを避けるためにケーキサレートと共に「食物繊維」(主成分はデキストリン)を服用することを,「本闘病記【2】-人工透析生活の実際」の「2-6. 食事・飲水の管理-塩分・カリウム・リンの摂取」のなかで少し,および「本闘病記【8】-外出先で倒れて実感したカリウム・コントロールの大切さ」の「8-1. 食事・飲水の管理-塩分・カリウム・リンの管理」のなかで詳しく述べた。 こうした工夫をしていても,その後,しばしば強烈な便秘を体験した。ケーキサレートと共に...
2023-12-04下條 隆嗣

慢性腎臓病闘病記【5】ー排塩サプリの貧血への影響 <2021.04.21記>

慢性腎臓病闘病記【5】-排塩サプリの貧血への影響 <2021.04.21記> 5-1. 排塩サプリの貧血への影響, 5-2.  CKDと牛乳-牛乳が飲みたくて困るのはなぜだろう?  5-3. 透析後の疲労軽減の豆工夫 5-1. 排塩サプリの貧血への影響 先に書いたように,私は排塩サプリ「Del Salt」を2020年11/17から服用し始めたが,その効果については,「慢性腎臓病闘病記【4】の4-4 排塩サプリの効果」の中で,平均1日3錠の服用でも,飲水量の減少や血圧の安定など良い効果が得られたことを述べた。しかし,排塩サプリの主成分であるアルギン酸が鉄分と結びつく傾向があるために,貧血を進める心配もあった。そこで,今回のブログでは,同サプリ服用の前後の貧血状況についてのデータから,排塩サプリの貧血への影響についてみてゆきたい...
2023-03-05下條 隆嗣

慢性腎臓病闘病記【4】-排塩サプリの活用,コロナ対策 <2021.01.17記> 

慢性腎臓病闘病記【4】-排塩サプリの活用,コロナ対策  <2021.01.17記> 4-1. 第3回目の血管拡張手術, 4-2. 令和3年新年を迎えて, 4-3. 体重増加制限1日空け3%以下への挑戦-排塩サプリとの出会い, 4-4. 排塩サプリの効果, 4-5. 食品重量の計量-栄養表に食品重量欄を追加, 4-6. 新型コロナ第3波を受けてのクリニックの予防策 4-1. 第3回目の血管拡張手術2020年9月中旬より,透析の穿刺が1回目でうまくゆかなくなることが続いた。当時,穿刺は左腕の手首近くのシャントの少し上と,肘より上の腕の2ヶ所になされていた。クリニックの超音波検査で,シャントの上方の腕と肘より下の部分の静脈が10cmから15cmにわたって細くなっていて,シャントへの血流が悪くなっているようであった。2020年10月...
2023-03-05下條 隆嗣

慢性腎臓病闘病記【9】-クレアチニンCr,尿素窒素BUNの変遷,その後(2020 9/15~2022.10/25)<2022.11.04記>

慢性腎臓病闘病記【9】-クレアチニンCr,尿素窒素BUNの変遷,その後(2020 9/15~2022.10/25)  <2022.11.04記> 本ブログ「慢性腎臓病闘病記【3】-回復へのかすかな期待」の内の「3-4 血液検査結果(Cr, BUN)の変遷-データの追加」に,2018. 3/6~2021.6/8間の血液検査におけるクレアチニンCrや尿素窒素BUNの値の変遷をグラフ(図3-4および図3-5)で示した。 クレアチニンについては(図3-4),ゆるい放物線状の曲線を描いた。 尿素窒素については(図3-5),減少傾向にあって,少しは腎機能が改善しつつあるかのような期待を持った。その後も,こうした減少傾向が続いているのか気になったので,血液検査におけるその後(2021.6/22~2022.10.25)のCr, BUNの値の...
2022-11-04Shimojo Takashi

慢性腎臓病闘病記【8】-外出先で倒れて実感したカリウム・コントロールの大切さ <2022.11.04記>

慢性腎臓病闘病記【8】-外出先で倒れて実感したカリウム・コントロールの大切さ <2022.11.04記> 8-1 外出先で倒れた経験,8-2 カリウム,リンのコントール   8-1 外出先で倒れた経験 これまで,外出先で倒れた経験が数回ある。倒れたといっても,救急搬送されたというものではなく,気分がすぐれず,数十分から1時間ほど横になっていたという経験である。順序とおりではないが,記憶に残る主なものをあげる。 ア)2022年8月下旬,箱根へ1泊旅行した。ホテルの夕食と・朝食で普段より多く食した。旅行に出かけ,ホテルで食事する際には,おいしいものが沢山でるのでつい食べ過ぎてしまう。こうした際には,食後にカリウム吸着剤ケーキサレートを1/2~1袋,食物繊維と共に服用するようにしている。ケーキサレート1袋の服用は,便秘がきつくなる...
2022-11-04Shimojo Takashi

慢性腎臓病闘病記【7】-排塩サプリの長期服用(11ヶ月間)から見えてきた適正服用量と効果 <2021.11.07, 2022.06.1, 2022.6.17記>

慢性腎臓病闘病記【7】-排塩サプリの長期服用(11ヶ月間)から見えてきた適正服用量と効果 <2021.11.07, 2022.06.1, 2022.6.17記> 7-1. 排塩サプリ服用11ヶ月間の摂取塩分量・飲水量の変化,    7-2. 服用後の血圧低下,  7-3. 摂取塩分量と飲水量の相間-塩分敏感性の向上,    7-4. 排塩サプリ長期服用の効果-まとめ 7-1.  排塩サプリ服用11ヶ月間の摂取塩分量・飲水量の変化 私は2020年11/17 から排塩サプリ(デルソル)の服用を開始して,本年(2021年)10月末まで約11ヶ月半経過した。排塩サプリは,今ではすっかり私の食生活に定着している。排塩サプリ服用のおかげで,塩分を気にせずに普通の食事,特に外食を愉しめている。本年7月頃からは,購入先のデルソルに定期コース...
2021-11-07下條 隆嗣

慢性腎臓病闘病記【6】-新型コロナワクチンの接種と副反応 <2021.06.13,2022.02.07記>

慢性腎臓病闘病記【6】-新型コロナワクチンの接種と副反応 <2021.06.13, 2022.02.07記> 6-1. やっと来た新型コロナワクチンの接種, 6-2. 新型コロナワクチンの副反応 6-1. やっと来た新型コロナワクチンの接種 「ワクチンの接種が遅いなあ」「日本はどうなってしまったのだろう」と思いつつ,日本の医療体制のおかしさについてのマスコミの記事にうなずきながら,じっと我慢の毎日を過ごしていた。 慢性腎臓病は難病に指定されていて,市役所に身体障碍者一級として登録しているので,市役所は患者を把握しているはずである。高齢で慢性腎臓病という基礎疾患を持つ患者は,新型コロナにかかると重篤化し,死亡率も高いとされているので,ワクチン接種をどうして優先してくれないのか,不満と疑問を感じつつ,ワクチン接種を待ち続けていた...
2021-06-13下條 隆嗣

慢性腎臓病闘病記【3】-回復へのかすかな期待 <2020/09.21記>

慢性腎臓病闘病記【3】-回復へのかすかな期待 <2020/09.21記> 3-1. 新型コロナ蔓延下の透析生活,  3-2.  回復へのかすかな希望-クレアチニン値と尿素窒素値の改善,   3-3. 新しい治療研究の動き-2つのニュース,  3-4.  血液検査結果(Cr, BUN, 赤血球)の変遷-データの追加,   3-1. 新型コロナ蔓延下の透析生活  2020年4月以降,日本でも新型コロナが蔓延している。これに対応して2020年4月以降,筆者が通っている透析病院でも,いくつかの対応がなされた。 まず,患者サイドとしては,透析室に入る前に「入念な手洗い」を実行すること,待合室では会話を控えること,また,透析室内ではマスクを着用することになった。スタッフは以前よりマスクを着用しているが,患者もマスクを着用することになった...
2020-09-21下條 隆嗣